吉本精樹@友活です。
◆昨日、仕事の件でお会いした方と話を進めるうちに話題が、がんサロンの話に
なりました。昨年も東京で、がんサロンのファシリテーター養成セミナーの受講を
全国の拠点病院と緩和ケア病棟を有する病院に案内しましたが予想以上に反響が多く
今後も続けようと思っているのですが、昨日お会いした方も今後はきっと増えますね、
と仰っていました。その方が今、順天堂大学の樋野教授と頻繁に会い、交流しています・・・
と話し出されました。
◆数年前までは島根県で多くのサロンが開設されていましたが、それも恐らく順天堂大学で
がん哲学外来を主宰する樋野先生が島根出身ということも関係があるかもしれません。
がん哲学外来はNPOですが、今後はサロン開設を全国の拠点病院に呼びかけ開設支援を
するとホームページでは紹介されています。http://www.gantetsugaku.org/
◆がんサロンに限らず難病に悩むご当人や家族の方々が語り合い励まし勇気を与えあう場の
創造は国の財政の視点から見ても、これから立ち上げが増えることでしょう。
友人の医学部教授にホスピタリティの向上が患者の治癒率を高めるエビデンスが無いだろうか、
と聞いたところ、調べてくれました。英国オクスフォード大の研究によると確かに患者に
対する親切や温かい声掛け、また適切な励ましや勇気を与える語り合いが疾病の治癒に貢献
しているという調査結果が出ています。
◆また、うつ病になりやすい患者さんも時に元気を取り戻すことも当然あるわけですから
そうしたタイミングに家族や友人のお世話に対する感謝の念を伝え合う、自分の気持ちを
人と語り合うことで鎮める、といったプログラムの導入も必要に応じて求められそうです。
非常に難しいプログラム設計になるかもしれません、またサロンのファシリテーションも
ソシアルワーカーの方々や地域連携室等のスタッフさんに習熟していただくことが求められる
社会になりつつあるようです。
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