売り手と買い手の間に友情は芽生えないか

吉本精樹@友活です。

 

◆今日は大げさなタイトルですみません。売る人と買う人の間に友情が芽生える例は沢山あり

 

ます。中古車を買いに行った縁でその後も一緒に山に登るようになったとか、小さな英会話

 

教室に通ったら講師の人が気さくな人で、その後は教室を退会しても縁が続くとか、一杯あり

 

ます。私事ですが、居酒屋に通い詰めているうちに店員さんと仲良くなり、その内に別の飲食店

 

で一緒に食事をするようになったこともあります。

 

◆ただこうした例は先ず何かをその店や会社から買った後にウマが合って売り手と買い手の関係

 

から友達になる、友達でなくても良い関係が続く・・という形です。

 

これに反して先ず友達になって、その内にその人の扱う商品やサービスを購入するということも

 

あります。保険などは典型ですが、車や住宅、電化製品から日常の消費財・・・お酒や化粧品、

 

なんでもありです。

 

◆さて売る方の立場に立って、もう一つ考えられるのが、先ず友達または、それに近い関係を

 

緩やかに、かつ意図的に創れば、販売がしやすくなるという取り組みです。

 

3年以上前になりますが、熊本市内の歯科医院さんで1年以上、友活コミュニケーション倶楽部

 

を継続して開催していました。当時は1回の開催で少ないときに5名から多いときは15,6名の

 

参加者の方がいらっしゃいました。歯科医院としては大きな会議室をお持ちの歯医者さんでし

 

たが、時々、そのこ先生がお茶などを差し入れになります。そこで私はお茶のお礼も述べながら

 

その先生が如何に患者さんの話を丁寧にお聴きになり、誠意をもって対応されるかを紹介しま

 

した。するとその日の参加者の何人かの方が名刺交換をなさいました。

 

後日、先生にお会いすると「ありがとうございました。・・さんがインプラントをお入れになり

 

ます。ありがとうございました」と仰います。聞けば名刺を交わした日のうちに話が進んで

 

治療が決まったそうです。これは友だちになったというより、その場の力を活かして営業に

 

見えない営業をしていたということになるでしょう。

 

◆このように何かの商品、サービスを販売するときに売り手としては先ず信頼を勝ち得るために

 

商品力は無論、売り手の人となり、特質、などなどを自然な形で示しておくとその後も顧客と

 

密な関係が維持されるかもしれません。

 

友活マーケティングと呼んでも良いでしょうか。