友活@吉本精樹です。
◆少し前ですが友活コミュニケーション倶楽部に30代前半の男性のAさんから
お問い合わせの電話がありました。聴けば職場で上手く同僚と話ができない・・・
だから、もし友活倶楽部に参加することで多少でも話し上手になれればという
ことでした。そして先ずは1回、参加しますからと仰り、その後の開催日に
お見えになったのです。
◆Aさんの第一印象は声が小さく笑顔が全くなく、他のメンバーの方からの
挨拶にもぎこちなく応えていました。毎回、特定のテーマに沿って自己紹介を
していただきますが、同じく顔に表情がありません。でも参加者はAさんだけでなく
他にも10名以上はいらっしゃる訳ですから、次に人の話を聴く・・という連取に
皆さんで取り掛かりました。
◆自己開示と傾聴の関係が、維持できれば今の社会も少しは暮らしやすくなるというのが
持論ですが、この聴く時間ではペアを組んでいただき、聴く人、話す人に分かれて練習を
します。この時の話していただくテーマは今となっては忘れてしまいましたが、それでも
最近は話題に傾向が出てきています。それは誰もが持っている心の原風景について話し、
そして相手は一所懸命に聴く、という取り組みです。
◆この時にAさんの相手になったのは60歳の女性でした。そして仮に、この女性をBさんと
するとAさんはBさんに向かって何かを話し始めました。でも私には何を話しているのかは
聞き取れません。するとしばらくしてBさんが割と大きな声でAさんに言いました。
「何をいってるのよ、Aさん。もっとニコニコしているだけであなたは魅力的ですよ!」
恐らく状況を推測するとAさんはBさんに職場の悩みを語ったのだと思います。
それに対するBさんの反応が「魅力的ですよ!」だったのだと思います。
◆実際に後で「あのときはどんなお話だったんですか。差支えなければ・・・」とお二人に
尋ねるとBさんは「いえね、Aさんが自分の笑った顔に自信が無いと言うので、決して
そんなことは無いと思って、つい声が大きくなっちゃったんですよ」と仰います。
一方でAさんは「母親くらいのBさんにそう言っていただいたので何か、こう嬉しくなって
元気が出ました」とのことです。
◆これは結果的には世代間交流になっているようです。親子では上手く話せないことでも
友活で出会った方同士であれば胸襟を開いて色んなことが相談しあえます。
Aさんは次の会から、随分と笑顔が増えるようになりました。
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